お茶とコーヒーは水分にカウントしていい?
この記事の対象:毎日コーヒーや緑茶を飲んでいて、それを1日の水分の数に入れていいのか気になる健康な成人
あなたはどれ?
研究・公的資料から分かること
欧州食品安全機関は、通常の1回量のカフェインは水分の状態に影響しにくいとしています。習慣的にコーヒーを飲む人で行われた試験でも、体内の水分量そのものには差が出ませんでした。ただし飲み慣れない量を一気に摂ると、尿量が増えたとする研究もあります。
量で結論が変わる
「カフェイン=水分にならない」ではありません。差が出たのは、ふだんを超える量のときでした。
高用量の試験は10人の小規模なものです。ふだんを超える一気飲みでは利尿作用が出ます。
ドパLabの実用ルール
ふだんの量のお茶やコーヒーは、そのまま水分に数えて構いません。飲み慣れない量を一気に飲む日や、エナジードリンクを追加する日は数え方を分けてください。糖分入りの飲料は水分にはなりますが、カロリーと血糖は別に考えます。アルコールはどんな種類でも数えません。
今日の数え方チェック
- いつもの量のお茶・コーヒーは、そのまま水分に数える
- 甘い飲料も水分には数える。ただしカロリーと血糖は別に見る
- アルコールは、どんな種類でも数えない
- 飲み慣れない量を一気に飲む日、エナジードリンクを足す日は、数え方を分ける
対象は「飲み慣れている人」
根拠の試験は、習慣的にコーヒーを飲む男性52人が参加し50人が完了しました。女性は月経周期の影響で対象外のため、女性への当てはまりは未確認です(EFSAの評価自体は性別を分けていません)。飲み慣れていない人にも当てはめないでください。
よくある誤解
通常の1回量では、体内の水分量に差は出ませんでした。尿量が増えたのは1回537mg相当のときです。
水分としては数えますが、カフェインの合計には入ります。成人でも1日400mgが上限です。
アルコールはどんな種類でも数えません。
よくある疑問
- 飲み水は1日どれくらい必要ですか?
- 室内で普通に過ごす日で1.2Lが目安です。詳しくは『1日に何リットル飲めばいい?──数字が割れている理由』で扱っています。
- カフェインの合計はどこまでですか?
- 健康な成人で1日400mgが上限です。『コーヒーは1日何杯まで飲んでいい?』で確認できます。
- エナジードリンクも水分に数えますか?
- 水分にはなりますが、その日はカフェインの合計を別に確認してください。エナドリを足す日は数え方を分けます。
この結論の限界
- 根拠の試験の参加者は男性のみです(52人参加・50人完了)。女性への当てはまりは未確認です。
- 高用量で尿量が増えた試験は、10人の小規模なものです。
- 飲み慣れていない人には当てはめられません。
結局、こうする
- いつもの量のお茶・コーヒーは、そのまま水分に数えてよい
- 甘い飲料は水分に数えるが、カロリーと血糖は別に見る
- アルコールは数えない。飲み慣れない量の一気飲みも分けて考える
そもそも1日にどれだけ飲めばいいかは、1日に何リットル飲めばいい?──数字が割れている理由で確認できます。
記事内の一般的な健康情報を確認するために参照した情報です。最終確認:2026.09.05
EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies. Scientific Opinion on the safety of caffeine. EFSA Journal 2015;13(5):4102Killer SC, Blannin AK, Jeukendrup AE. No evidence of dehydration with moderate daily coffee intake: a counterbalanced cross-over study in a free-living population. PLoS One 2014;9(1):e84154Seal AD, et al. Coffee with High but Not Low Caffeine Content Augments Fluid and Electrolyte Excretion at Rest. Front Nutr 2017;4:40東京都環境局「熱中症対策を知ろう」(東京都熱中症対策ポータル)ドパLab編集部より
この記事は一般的な情報提供を目的とし、診断や治療の代わりにはなりません。確認可能な情報から、読者が今日選べる行動まで編集しています。